鬼巻簾

見たり聞いたり思ったことを残していこうと思いました。

それが良いか悪いかは別として

明けましておめでとうございます。2017年あっという間でした。繁忙期がようやく終わり、ホッと一息つくことが出来ました。元旦だけ休みだったので、当日は家族と初詣に行きました。

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文字通り雲一つない快晴で、のんびりした正月が過ごせたなといったところです。葛原家ではいつからそれが習慣になったのかは分からない、初詣に行くと必ず大判焼きを食べるといった習慣があります。美味しいですよね、大判焼き(地方によっては今川焼とか色々な呼称があるようですが)。でも正直、初詣以外の日に食べたことがあるかと聞かれると、答えはノーです。お祭りだったりで屋台が出るような場所では大判焼きは必ずと言っていいほど見かけますが、それでも大判焼きを食べるのは初詣の日、なんですよね。私がいつか結婚して家庭をもったら、受け継いで行きたい習慣だなとちょっと思っています。笑 今年は妹がはっちゃけて綿飴まで買っていました。さすがにいくら甘いものが好きでも綿飴はもう食べられないかなあ…と少し歳を感じてしまった正月でした。

今日は仕事だったのですが、上司Sに聞かれた

「葛原さんって休みの日何してるの?」

という質問に物凄くジーンと来てしまいました。え、そんなことで?と思われてしかるべき、ごくありふれた日常会話の一片でしかないのですが、私が嬉しく思った理由にはちょっと長くなる背景があるんです。
(そう前置きするとちょっと大袈裟になってしまいますが…)

タイトルにもある通り「それが良いか悪いかは別として」、私はSNSやネットで知り合った人と実際に会うことがしばしばあります。所謂オフ会、というやつでしょうか。大人数での会合があまり好きではないので大抵1対1でのオフ会なのですが。オフ会をした結果未だ年単位で仲良くさせていただいている方やもう何度も一緒に遊びにいくようになった方も多くいるので、交流を増やすきっかけとしてネットを使うことを私は悪いことだとは思っていません(もちろんこれは賛否両論分かれますが、今はこれについて言及するつもりはないので「良いか悪いかは別として」、と敢えて前置きさせていただいてます)。
交流が増えるのは事実ですが、一方で守られた枠からはみ出た交流もあることもまた事実ではあると思います。というのも、学校や会社といった環境の中での出会いや交流は、その中にいる人たちの考え方や知能、価値観などがある程度の枠からはみ出ることはないんですよね。もちろん同じ学校や会社に所属していても当然考え方やもののとらえ方は十人十色ですが、受験や入社試験という門があることでやっぱりある程度の枠組みで囲まれた組織になる、と私は考えています。
ところがSNSやネットでの交流にはその枠組みがないので、学校や会社で過ごしているとき以上に「いろんな人がいるんだな」という場面に直面する機会が増えるわけです。

で、ここまで偉そうに話しといてだから何なんだよ、という話なのですが。

今までの出会いが恵まれすぎてただけで全然今回みたいなこともあるんだよな、と思い知らされたことが先日あったんですよね。単刀直入に言えばとある男性とオフ会をしたところ、向こうは性行為目的だったという話です。今時珍しい話でもないんですけどね💦むしろ今までそんなことが一度もなかったことに改めて感謝しました。でもショックだったんです。類は友を呼ぶ、に近いですがその人に集まってくる人たちの人柄がその人自身の人柄だ、という考え方を私は深く「そうだろうな」と賛同している人間なので、今回の件で「ああ、私はそんなに軽い人間に見られていたのか」と思ってしまいました。
文章だけでの会話でそこまで人柄を知ることは出来ないかもしれませんが、なんというかもう「騙されたーー!!」といった心持ちです。騙す騙されるといった話では騙される方にも非があるらしいので受け止めなきゃいけない事実ではありますね。でもなりふり構わない発言が許されるなら「ちくしょう!あの野郎め!!」くらいは言いたいところです。笑
文章だけでは真面目そうに感じたのですが、実際会って話しているうちに「年上なのになんだかノリが若すぎるな」と思うところが多々ありました。ちょいちょい「スタイルいいっすよね」だとか「めっちゃ好みです」等言ってきたのも「なんかなぁ」といったところ。ちょっと気になるな、って思う異性から「葛原さんのそういうところ、俺は好きですよ」な~~~んて言われたら、それこそキャー♡って話ですし、なんだったら彼と会う日には必ず美容院でメイクアップしてもらってから行くわ!って勢いですが、初対面でそんなことガツガツ言われても嬉しくないわけです。お世辞であろうと本音であろうと。
で、そろそろお開きにしようかというところで帰ろうとしたら引き止められまして。時間も夜だったんですけど、そこで引き止められて「ダメっすか」なんて言われたら流石に察するわけです。いや、ダメっつーかねーよ。と真顔で返したくもなったのですが「初対面でそれは無いでしょう」と笑って駅の方へと向かったわけです。それでも諦めが悪く「ええ~~!マジでだめっすか?!」「お願いします、マジでタイプっす」とお願いまでされたんですが、ええ~~!はこっちのセリフだわ!!と言いたくなるのを抑えましたよね。ありえね~~~~!何で人が多いロータリーのど真ん中で発情してんだよお前!!あと女はムードってもんが必要なんだよ!母ちゃんの子宮からやり直しな!!…と心の中で呆然としながらも「とりあえず帰りましょう、もう夜遅いですから」と騒ぐ彼を雑踏の中に放り込み、私はなんだか疲れたのでタクシーで帰りました。

お見苦しいところをお見せしましたが、これが本題ではないんですよ(まだ続く)。

私個人の性格だとか何気ない仕草だとか、好きな食べ物だとかそれこそ休みの日に何をしているのかだとか。そういうところにね、目をつけてくれる人っていいよねって思いましたね。
性行為目的の人はまあ当然といえば当然ですがそういうところには興味ないんですよね。葛原という女が誰であろうとどんなことに興味があろうと、どうでもいいわけです。そんな人に騙された私の不甲斐なさに打ちのめされちゃいました。ああ、情けない。

というわけで、何気ない会話ではありますが私の休日に興味を示してくれた上司Sにちょびっとばかり感動したなっていう、そういう話でした。
ちなみに「午前は教習所に行って、午後は…」、まで話したところで「いやそんな細かいのはいらないから」とカット入っちゃいました。次回はダイジェスト版でお送りしたいと思っております。